きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




神社の近くの広場には、既にほとんどのクラスメイトが集まっていた。


企画してくれた美保が、事前にみんなから集めたお金で花火を買ってきてくれて、もう準備も整っている様子だ。


「ドラゴンやろうぜ!ドラゴン!」


雄平は一目散にその輪に飛び込んで、花火を物色している。


「元気だなぁ」


つぶやいた香織が雄平を見つめる視線は、なんだかとても優しかった。


本気で、好きなのかもしれない。


聞いてみようか?


でも…聞きたくない気もする。


香織が雄平なんかを好きになることがあるのだろうか。


あんなにモテる、学校のマドンナ的存在の香織が、雄平を?


でも、雄平はかっこいいと評判だし、明るくて、みんなの人気者。


あたしが思っているよりずっと、男の子として魅力的な存在なのかもしれない。


雄平が香織に花火を分けている。


こうして二人が並んでいるのを遠目に見ていると、なんだかお似合いのようにも見えてくる。