神社の近くの広場には、既にほとんどのクラスメイトが集まっていた。
企画してくれた美保が、事前にみんなから集めたお金で花火を買ってきてくれて、もう準備も整っている様子だ。
「ドラゴンやろうぜ!ドラゴン!」
雄平は一目散にその輪に飛び込んで、花火を物色している。
「元気だなぁ」
つぶやいた香織が雄平を見つめる視線は、なんだかとても優しかった。
本気で、好きなのかもしれない。
聞いてみようか?
でも…聞きたくない気もする。
香織が雄平なんかを好きになることがあるのだろうか。
あんなにモテる、学校のマドンナ的存在の香織が、雄平を?
でも、雄平はかっこいいと評判だし、明るくて、みんなの人気者。
あたしが思っているよりずっと、男の子として魅力的な存在なのかもしれない。
雄平が香織に花火を分けている。
こうして二人が並んでいるのを遠目に見ていると、なんだかお似合いのようにも見えてくる。



