なんだかんだで、一緒にお祭りを回ることになったあたし達三人。
散々馬鹿にしておきながら、雄平は一番最初に焼き鳥の屋台に足を向けた。
ネギ間を三本買って、一本ずつ渡してくれる。
「タレ、気をつけてね」
香織の浴衣を気遣う雄平。
「わーい、ごちそうになりまーす。リンゴ飴はあたしがおごるね」
そう言って香織はうれしそうに串を受け取った。
「はい、杏奈」
あたしにはぶっきらぼうな雄平。
別に、いいけど。
雄平は焼き鳥を頬張りながら、
「あ!あれやる!」
射的の屋台を見つけて駆け出す。
「かおりん、どれ取ってほしい?」
雄平は香織に格好良いところを見せようとしているらしい。
香織は商品を物色するも、男の子向けであるらしい中に気に行った物を見つけられず、
「じゃあ、あのゲーム機」
射的の目玉でもある、最も難しそうな商品を指定した。
出たよ、ドS香織が。
当然のごとく、雄平が放った球は、ゲーム機の箱に当たるもびくともしなかった。
苦笑いの雄平。



