きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




なんだかんだで、一緒にお祭りを回ることになったあたし達三人。


散々馬鹿にしておきながら、雄平は一番最初に焼き鳥の屋台に足を向けた。


ネギ間を三本買って、一本ずつ渡してくれる。


「タレ、気をつけてね」


香織の浴衣を気遣う雄平。


「わーい、ごちそうになりまーす。リンゴ飴はあたしがおごるね」


そう言って香織はうれしそうに串を受け取った。


「はい、杏奈」


あたしにはぶっきらぼうな雄平。


別に、いいけど。


雄平は焼き鳥を頬張りながら、


「あ!あれやる!」


射的の屋台を見つけて駆け出す。


「かおりん、どれ取ってほしい?」


雄平は香織に格好良いところを見せようとしているらしい。


香織は商品を物色するも、男の子向けであるらしい中に気に行った物を見つけられず、


「じゃあ、あのゲーム機」


射的の目玉でもある、最も難しそうな商品を指定した。


出たよ、ドS香織が。


当然のごとく、雄平が放った球は、ゲーム機の箱に当たるもびくともしなかった。


苦笑いの雄平。