期待通り、雄平はみるみるうちに一位との差を縮めた。
でも、ゴールはもうすぐそこに迫っている。
間に合うのだろうか。
手に汗を握る。
「雄平ー!がんばれー!」
みんなの歓声に埋もれてしまわないように、精一杯、声を送った。
そしてゴールの直前。
雄平は一位を抜き、次の瞬間、ゴールテープを切った。
沈黙が訪れる。
「やった…」
誰かがつぶやいた。
その瞬間、今日一番の歓声が上がる。
「一位、二組。続いて、二位…」
アナウンスは、歓声にかき消されて、ほとんど聞こえなかった。
そして二組は、見事、総合優勝を果たした。
最後の応援合戦の後、揃って礼をする。
大きな拍手の中、あたしたちの体育大会は終わった。



