きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




期待通り、雄平はみるみるうちに一位との差を縮めた。


でも、ゴールはもうすぐそこに迫っている。


間に合うのだろうか。


手に汗を握る。


「雄平ー!がんばれー!」


みんなの歓声に埋もれてしまわないように、精一杯、声を送った。


そしてゴールの直前。


雄平は一位を抜き、次の瞬間、ゴールテープを切った。


沈黙が訪れる。


「やった…」


誰かがつぶやいた。


その瞬間、今日一番の歓声が上がる。


「一位、二組。続いて、二位…」


アナウンスは、歓声にかき消されて、ほとんど聞こえなかった。


そして二組は、見事、総合優勝を果たした。


最後の応援合戦の後、揃って礼をする。


大きな拍手の中、あたしたちの体育大会は終わった。