その後すぐ、雄平と同じようにあたしを探していてくれた香織が、あたし達を見つけた。
あたしが泣いているのに気付くと、雄平のことを無言でにらみつけ、そのままあたしの手を引いて教室に連れて行ってくれた。
涙を拭いて手早くメイクを直してくれた香織に、お母さんみたいな優しさを感じて、なおさら泣けてくる。
「あたしたち、チアリーダーだよ。最後まで、がんばろう」
香織はそう言って、優しく微笑んだ。
その笑顔に救われた。
「行こう」
あたし達は、手を繋いで、グラウンドに戻った。
グラウンドで見た雄平は、ちゃんと団長らしく振舞っていた。
あたしに気付くと、あたしが目をそらしてしまう前に、小さく微笑みかけてくれた。
雄平は、あたしなんかより大人なのかもしれない。
あたしは、顔も見たくないと思っていた。
でも、今日は、この後も応援団の仲間として一緒にやっていかなければならないんだ。
香織を見ると、小さく、でも力強く、頷いてくれた。
あたしもちゃんとしよう。
大きく手を振って、声を張り上げて、チームを応援した。



