きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




「そんな格好!?やっぱり雄平だって思ってたんじゃん!いやらしい目で見てたんじゃん!」


「そりゃあ見るよ!男だからな!」


雄平が開き直ったことで、あたしの怒りがさらに増幅する。


「最低!」


朝、雄平が言ってくれたことは、嘘だった。


『かっこいい』と励ましてくれたのは、嘘だった。


そんな嘘に、あたしは喜んでいたなんて、なんて馬鹿なんだろう。


「そっちはそう言うけどな、女子だって見せたくて見せてんじゃねーの?まんざらでもないって顔し、て、」


雄平はそこで言葉を詰まらせた。


あたしが泣き出したからだ。


「ひどい…」


熱い涙があふれ出し、視界をゆがませる。


そしてそれはすぐに決壊し、ポタポタと落ちた。


将太君に襲われた恐怖、雄平が助けてくれた時の安堵、一転して冷たくなった態度、裏切りのような言動、それらがぐるぐると渦巻きながら襲いかかり、頭の中が混乱している。


この涙が何の涙なのか、もはやわからない。


「ごめん、言いすぎた。まじ、ごめん」


オロオロとしながら、あたしの腕に触れる。


体が強張るのが、雄平にもわかったはずだ。


雄平は手を離して、


「俺、最低だな…」


そうつぶやいて、うなだれた。


「ごめん。その服、最後まで、着ててくれよ。さっき言った方が…似合ってるって言った方が、本当だから。今言ったのは、頼むから、忘れて」


それでもあたしの涙は止まらなかった。