きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




「あとね、いいこと教えてあげる」


香織はいたずらっぽく笑って、口をあたしの耳元に寄せ、こうささやいた。


「男の子もみんな杏奈見てた。けど、エッチな目でね」


「っ…!」


顔からボンッと音がしたかと思うくらい、急に熱くなる。


「香織っ!」


香織は無邪気に笑いながら言ってしまった。


なんだか雄平に似てきたみたいだ。


でも…


香織の言う通り、みんな、そういう目で見ているのだろうか。


クラスの男子の一人と目が合ったけれど、気まずそうにそらされ、また顔がカッと熱くなる。


意識する方がおかしいのだろうけれど、スカートの短さに、急に頼りなさを感じる。


やっぱり、間違っていたのだろうか。


あたしがこんな格好をするなんて、身の程知らずだったのだろうか。


「…杏奈」


背後から遠慮がちにあたしを呼ぶ、雄平の声。


「雄…」


はっとする。


もしかして雄平も、そんな目で見てるの?


そんなわけないよね、雄平に限って。


一年の頃からバカやってる仲だもん。


今更そんな風に見たりしないよね?


でも、雄平は視線をはずしたままだ。