きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




あたしが好きなのは雄平だと、言ってしまいそうになる。


でもあたしは、首を横に振った。


「わからない」


それは、誰が好きかわからないということではなく、以前と同じように雄平のことが好きかどうかわからない、という意味だった。


でも、雄平に真意を伝えるつもりはなく、それ以上は言わなかった。


今はただ、この場から逃げたかった。


冷静ではいられない。


こんな状態で、好きだなんて言えない。


「そっか…」


雄平は、小さくそう言って、頷いた。


「でも、誤解は解けてよかった。俺はそう思うよ」


その言葉に、再び目に涙がにじむ。


誤解は悲しいものだし、解けて悪いことなんてない。


あたしだって、誤解が解けてよかったと思う。


全てがすっきりと解決すると思っていたのに、どうして今、苦しいのだろう。


「行こうか」


雄平の顔は、今にも壊れてしまいそうなほど、頼りなかった。


あたしは下を向いたまま、雄平の少し後ろを歩いた。