ケーキを食べて、みんなでクリスマスソングを大合唱した。
どんな楽しい時間も、必ず終わりが来る。
それを惜しむように、何度も何度も、みんなで歌を歌った。
最後を乾杯で締める前に、雄平がマイクを持つ。
「みんな、今日は本当にありがとう。全員が来てくれたこと、本当にうれしかった」
雄平らしい、きっぱりとした口調で、一人一人の顔を見ながら、かみしめるように言う。
「俺は、このクラスになれて、ここにいるみんなと出会えてよかった。中学最後の一年間を、みんなと過ごせてよかった」
雄平は本当に、人前で話をする能力に長けている。
よく通る声と、説得力のある力強い話し方は、いつもみんなの注意を引きつける。
いつもクラスを引っ張ってくれた雄平。
みんな、雄平を信頼しているし、大好きだと思う。
あたしも、このクラスの一員になれて、本当によかった。
「って、まだ卒業まで結構あるか。気が早いな、俺」
そう言って照れ笑い。
真剣な顔をしていたみんなが、ふっと笑顔をこぼし、
「雄平かっこいいぞー!」
あたたかな声援が飛ぶ。
「これからもよろしく!受験も、がんばろうな!」
みんなから、拍手が湧き上がる。
それがみんなの答え。
みんなで一緒にがんばろうという、共通の思い。
「じゃあ最後に乾杯しよう」
みんなが紙コップを手に取り、
「三年二組最高!乾杯!!」
みんなの歓声と、たくさんの紙コップが、高々と掲げられた。



