きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




あたしは恐る恐る顔を上げて、雄平を見た。


その表情にはおもしろがるような様子は微塵もなく、それどころか、ひどく驚いているように見えた。


雄平は、少し目を見開いたまま、あたしと千葉を交互に見る。


そして口を開き、あたしは耳を疑う。


「おまえら、別れたの?」


別れた?


雄平、何を言っているの?


その問いに答えたのは、千葉だった。


「別れるも何も、最初からつきあってないよ」


その言葉に、雄平は小さく声をもらす。


「え…?」


雄平の反応が、おかしい。


あたしと千葉がつきあっていると、疑いなく信じていた様子だ。


「小野、俺達が付き合ってるって、どうして思った?」


千葉は体を少し前に倒して雄平に近付き、声をひそめるようにして問いかける。


「だって、そう言ってた…」


雄平は言いかけて、やめた。


「誰が言ってた?」


詰め寄る千葉。


「いや、噂で…」


歯切れの悪い雄平。


「…ふぅん」


千葉は何やら納得した様子で体を起こし、背もたれに身をあずける。