きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




三年生対一年生の試合なんて、勝負は見えていると誰もが思っていた。


だから自然と、一年生のチームへの応援が大きくなる。


雄平達は、そんな雰囲気の中で、少しやりにくそうだ。


ミスが増えてくる。


得点が奪われていく。


流れは完全に、一年生チームのものだった。


相手が一年生だということが、みんなを焦らせる。


一年生なんかに負けるわけにはいかない。


そのプライドが、プレイの邪魔をする。


雄平のスパイクが拾われる。


将太君のスパイクが雄平のブロックをすり抜ける。


コートの中のみんなの目に、あきらめの色が浮かんでいた。


「がんばれー!」


声を限りに応援する。


がんばって、みんな。


がんばって。


…雄平!


試合終了のホイッスルが鳴る。


あたしのクラスが、一年生のチームに、負けた。


雄平が、将太君に、負けた。