三年生対一年生の試合なんて、勝負は見えていると誰もが思っていた。
だから自然と、一年生のチームへの応援が大きくなる。
雄平達は、そんな雰囲気の中で、少しやりにくそうだ。
ミスが増えてくる。
得点が奪われていく。
流れは完全に、一年生チームのものだった。
相手が一年生だということが、みんなを焦らせる。
一年生なんかに負けるわけにはいかない。
そのプライドが、プレイの邪魔をする。
雄平のスパイクが拾われる。
将太君のスパイクが雄平のブロックをすり抜ける。
コートの中のみんなの目に、あきらめの色が浮かんでいた。
「がんばれー!」
声を限りに応援する。
がんばって、みんな。
がんばって。
…雄平!
試合終了のホイッスルが鳴る。
あたしのクラスが、一年生のチームに、負けた。
雄平が、将太君に、負けた。



