きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




試合が始まるやいなや、スパイクの嵐。


中学生の試合とは思えないほどレベルが高く、両チームとも、練習を重ねたのがよくわかる。


見ていて楽しい、華のある試合だ。


あたし達ギャラリーは、興奮しながら歓声を上げる。


雄平がうまいのは、よく知っている。


でも将太君も、雄平と同じくらいうまい。


コートの向こう側では、一年生の女の子達が、将太君がボールに触る度にキャーキャーいっている。


ファンがいるだなんて、将太君も隅に置けない。


でも、確かにこうして見る将太君は、かっこいいと認めざるを得ない。


まだ発育途上にいて背はさほど高くないけれど、すらりとしているので、実際より大きく見える。


ボールをさばく動作はしなやかで、異常な跳躍力が、あの高いバレーボールのネットの上からスパイクを叩き込むことを可能にしていた。


かわいらしい顔と裏腹の力強いプレイを見せつけられる度、敵ながら感嘆のため息をもらしてしまう。


あの日、雄平の前に飛び出した男の子が、あたしの前で顔を赤くした小さな男の子が、こんなふうになってしまうなんて。