きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




雄平が離れていく。


当たり前のようにあたしのそばにいた雄平は、もういない。


『目印。持ってて』


ちょっと照れくさそうな、雄平の顔が脳裏をよぎる。


『それがあれば、すぐに居場所がわかるな』


そんなあいまいな言葉を、雄平は昨日、現実にしてくれた。


『運命だね』


いつもふざけてそう言う雄平に、今度はあたしが言いたかった。


『運命だよ』


雄平があたしを見つけてくれたのは、運命だったんだって。


でも現実は違った。


あたし達は、運命なんかで繋がれていない。


だから、この鈴がなくなったら、雄平とあたしを繋ぐものが、完全に失われる。


せめて、この鈴にだけは、あたしのそばにいてほしい。


必死で伸ばした手が空を切る。


もう、あたしの手は届かない。


「おい!危ないって」