きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




雄平にこってりしぼられて、合流したみんなに頭を深々と下げさせられた。


けれどみんなは、さほど気にしていない様子。


雄平があんな様子だったから、みんな血眼になってあたしを探してくれているのかと思ったら、そうでもなかったらしい。


「杏奈のことだから大丈夫だと思ってたよ」


そう言った香織に、叩く真似をして抱きつく。


「ひっどーい!」


「うそうそ。心配したよー」


ぎゅっと抱きしめ返してくれる香織。


「でもちょっと妬けちゃうな。雄平君が杏奈を探してたこと」


耳元でこっそりそんなことを言うので、


「ごめんっ」


体を離して、香織に頭を下げた。


好きな人が、他の女の子、しかも自分の親友のことを必死で探している姿を見るのは、辛かったに決まっている。


それなのに香織は、あたしが気にしないようにと、


「今度はあたしがいなくなっちゃおっかな。探してくれるかなぁ、雄平君」


冗談めかして言う。


そんな香織の優しさが心に染みて、もう一度香織に抱きつく。


「そんなの、あたしが探すに決まってんじゃん!」


「えー。あたし、雄平君に探してほしいんだけど」


そう言いながらも、あたしの頭を撫でてくれる香織。


そんな香織を、とても大切に思う。


だから、応援するんだ。


もう、迷ってはいけない。