雄平にこってりしぼられて、合流したみんなに頭を深々と下げさせられた。
けれどみんなは、さほど気にしていない様子。
雄平があんな様子だったから、みんな血眼になってあたしを探してくれているのかと思ったら、そうでもなかったらしい。
「杏奈のことだから大丈夫だと思ってたよ」
そう言った香織に、叩く真似をして抱きつく。
「ひっどーい!」
「うそうそ。心配したよー」
ぎゅっと抱きしめ返してくれる香織。
「でもちょっと妬けちゃうな。雄平君が杏奈を探してたこと」
耳元でこっそりそんなことを言うので、
「ごめんっ」
体を離して、香織に頭を下げた。
好きな人が、他の女の子、しかも自分の親友のことを必死で探している姿を見るのは、辛かったに決まっている。
それなのに香織は、あたしが気にしないようにと、
「今度はあたしがいなくなっちゃおっかな。探してくれるかなぁ、雄平君」
冗談めかして言う。
そんな香織の優しさが心に染みて、もう一度香織に抱きつく。
「そんなの、あたしが探すに決まってんじゃん!」
「えー。あたし、雄平君に探してほしいんだけど」
そう言いながらも、あたしの頭を撫でてくれる香織。
そんな香織を、とても大切に思う。
だから、応援するんだ。
もう、迷ってはいけない。



