三日目は、午前中に移動をして、午後から自由行動の時間が与えられていた。
恵と小宮は、照れくさそうに目を合わせては、微笑み合っていた。
見ているこちらが赤くなってしてしまうような光景に、あたしは心の底から満たされた気分になることができた。
そして、視線を移したのは、観光名所であるがゆえのトイレの大行列。
「先にお土産屋さん行ってて!」
あたしはみんなにそう言って、その列に並んだ。
なかなか進まず、旅のしおりを眺めながら順番を待った。
トイレから出た時にはかなり時間が経っていて、急いでお土産屋さんに向かう。
でも、甘く見ていた。
観光名所のお土産屋さんの規模は、半端じゃない。
お店を一軒一軒のぞきながらみんなを探すけれど、見つけられない。
腕時計を見ると、もう移動する予定の時間だった。
こういう時、携帯電話を持っていない不便さを痛感する。
でも、仕方がない。
はぐれた時は旅のしおりに従って移動することに決めていたから、あたしは次の場所に向かうことにした。
幸いにも歩いて行ける距離にあるお寺だ。
でも、その場所にも、みんなを見つけることができなかった。



