もう先生に怒られないようにと、布団をかぶって頭をつき合わせるようにして話し始めた。
「ど、どういうこと?」
興奮が抑えられず、どもってしまう。
小宮が恵を好きだということは、千葉の反応からわかっていたけれど、あまりの急展開についていけない。
「さっき、先生来た時、小宮が布団かぶせてくれたの。狭くて、顔がめちゃめちゃ近くて、それだけですっごいドキドキして…」
恵は、さっきの状況を思い出したのか、布団に顔をうずめる。
「息がかかって、近過ぎるよーって思ってたら、ちゅっ…て!」
恵が布団に顔を押し付けて、キャーッと叫ぶ。
あたしもそんな気分。
聞いているだけでドキドキしちゃうよ。
「じゃあさ、両思いってこと!?」
美保も興奮を抑えられないといった様子で言う。
「そうなのかな…?どう思う?一緒に布団に入ったのがあたしじゃなかったら、小宮、キスしなかったかな?」
「それは、そうだよ。だって、」
小宮も恵のこと好きなんだよ、と言いかけたけれど、千葉が言ったのと同じように、あたしの口から言っていいことじゃない。
「普通、好きじゃない人には、しないよ」
そう言ってごまかすと、恵は不安そうにつぶやく。
「そうかなぁ」
このままだと、恵がかわいそうだ。
「ちゃんと話してみなよ。恵も小宮のこと好きって、ちゃんと言おう」
恵の手を握る。
「うん…。できたら明日、話してみる。めちゃ緊張するけど…」
「がんばって!あたし達がついてるよ!」
あたしがそう言うと、美保も香織も、力強く頷いてくれた。
「ありがとぉ。みんなに話してよかった」
恵は涙声で言って、みんなで手を握り合った。



