きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




もう先生に怒られないようにと、布団をかぶって頭をつき合わせるようにして話し始めた。


「ど、どういうこと?」


興奮が抑えられず、どもってしまう。


小宮が恵を好きだということは、千葉の反応からわかっていたけれど、あまりの急展開についていけない。


「さっき、先生来た時、小宮が布団かぶせてくれたの。狭くて、顔がめちゃめちゃ近くて、それだけですっごいドキドキして…」


恵は、さっきの状況を思い出したのか、布団に顔をうずめる。


「息がかかって、近過ぎるよーって思ってたら、ちゅっ…て!」


恵が布団に顔を押し付けて、キャーッと叫ぶ。


あたしもそんな気分。


聞いているだけでドキドキしちゃうよ。


「じゃあさ、両思いってこと!?」


美保も興奮を抑えられないといった様子で言う。


「そうなのかな…?どう思う?一緒に布団に入ったのがあたしじゃなかったら、小宮、キスしなかったかな?」


「それは、そうだよ。だって、」


小宮も恵のこと好きなんだよ、と言いかけたけれど、千葉が言ったのと同じように、あたしの口から言っていいことじゃない。


「普通、好きじゃない人には、しないよ」


そう言ってごまかすと、恵は不安そうにつぶやく。


「そうかなぁ」


このままだと、恵がかわいそうだ。


「ちゃんと話してみなよ。恵も小宮のこと好きって、ちゃんと言おう」


恵の手を握る。


「うん…。できたら明日、話してみる。めちゃ緊張するけど…」


「がんばって!あたし達がついてるよ!」


あたしがそう言うと、美保も香織も、力強く頷いてくれた。


「ありがとぉ。みんなに話してよかった」


恵は涙声で言って、みんなで手を握り合った。