きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




電気を消して布団に寝転んだまま、おしゃべりの続きが始まる。


「やばかったね」


「寿命縮まっちゃったよ」


くすくすと笑い合う中に、恵の声はなくて、さっきの心配を思い出す。


「恵ー。起きてる?」


天井を向いたまま呼びかけるけれど、


「…」


返事がない。


「恵?」


上半身だけ起こして、恵の方を見ると、突然恵が布団を跳ね上げて起き上がった。


「どうしよう!」


大きな声を出す恵を、三人そろって制する。


「しーっ!」


恵はじたばたと布団を叩きながら、


「た、大変なの…!」


うまく声をひそめられず、興奮が伝わってくる。


「恵、落ち着いて。どうしたの?」


美保が恵の肩を抱く。


恵は深呼吸して、意を決したように口を開く。


「しちゃった…」


「え?」


「小宮とキスしちゃった…!」


その爆弾発言に、


「「「えーーー!!」」」


三人とも絶叫し、


「こらー!早く寝ろって言っただろう!!」


先生が飛んできたのは、言うまでもない。