先生の声だ。
トランプに夢中になっている間に、時間がずいぶんと経っていたらしい。
みんなで顔を見合わせ、示し合わせたように電気を消して、布団に潜り込む。
「伊田、はみ出てる。もっとこっち来いよ」
布団の中で千葉がそう言って、空間を作ってくれたので、もぞもぞと移動した。
千葉が手で布団を支えて、その間に入っているものだから、触れていないながらも肩を抱かれているような状況になっている。
男子とこんな状態になっているなんて、さすがにドキドキする。
外に聞こえないようにするためには仕方ないのだけれど、すぐ近くで、ささやくような千葉の低い声に、耳がくすぐったい。
「苦しくない?」
気遣ってくれるけれど、千葉が手を突っ張って空間を作っていてくれるから、あたしは全然苦しくなかった。
千葉の方こそ、体勢がきつそうだけど、大丈夫だろうか。
「部屋に入ってこられたら終わりだな」
くくっと笑う千葉。
確かに、男女が同じ布団に入っているこの状況、見られたらかなりやばい。
他のみんなもうまく隠れているだろうか。
恵は小宮のそばにいたから大丈夫だろうけれど、美保と香織は?
雄平と、こんな状況になっている?
ゴンゴンと乱暴なノックが聞こえて、すぐに扉が開かれた。
息をひそめる。
「よし、寝てるな」
先生の声が聞こえて、ドアが閉まる。



