きらめきシーズン~卒業までの12ヶ月~




先生の声だ。


トランプに夢中になっている間に、時間がずいぶんと経っていたらしい。


みんなで顔を見合わせ、示し合わせたように電気を消して、布団に潜り込む。


「伊田、はみ出てる。もっとこっち来いよ」


布団の中で千葉がそう言って、空間を作ってくれたので、もぞもぞと移動した。


千葉が手で布団を支えて、その間に入っているものだから、触れていないながらも肩を抱かれているような状況になっている。


男子とこんな状態になっているなんて、さすがにドキドキする。


外に聞こえないようにするためには仕方ないのだけれど、すぐ近くで、ささやくような千葉の低い声に、耳がくすぐったい。


「苦しくない?」


気遣ってくれるけれど、千葉が手を突っ張って空間を作っていてくれるから、あたしは全然苦しくなかった。


千葉の方こそ、体勢がきつそうだけど、大丈夫だろうか。


「部屋に入ってこられたら終わりだな」


くくっと笑う千葉。


確かに、男女が同じ布団に入っているこの状況、見られたらかなりやばい。


他のみんなもうまく隠れているだろうか。


恵は小宮のそばにいたから大丈夫だろうけれど、美保と香織は?


雄平と、こんな状況になっている?


ゴンゴンと乱暴なノックが聞こえて、すぐに扉が開かれた。


息をひそめる。


「よし、寝てるな」


先生の声が聞こえて、ドアが閉まる。