ある日、柔道の稽古から帰ったら、お母さんが電話をしながら泣いていた。


『おかあさん、どうしたの?』

私が問い掛けると『急ぐわよ。』と言い、車に乗った。


数分後、パトカーや救急車がけたたましく鳴る所へ着いた。


お母さんの車から降りると、警察官の人に手をひかれた。

お母さんは走って救急車の方へ行ってしまった。


『奈津ちゃん。落ち着いて聞いてね』