「分かった。交番の人に聞いてみる…」 交番のドアを開けようとした瞬間。 「奈津!」 聞いたことのある声がした。 気のせいであってほしい。 ―――キキッ。 私の真横に来て自転車をおりたのは、琥珀だった。 「えっ。奈津!アンタの知り合いだったの?!」 うわぁ…。茜、語尾に怒りマークが付いてる気がする。 「ん?奈津のお友達?」 何も知らない琥珀が茜たちに問い掛けた。