しばらくして、救急車とパトカーがやって来た。 救急隊員の方は私に色々と質問してきたが、答えられるほど私は冷静ではなかった。 「………助かりますか?」 「まだわからないけれど…早くこの子の家の電話番号とか教えてくれないかな?」 「あんなに血がいっぱいでてるのに……」 「お家の方に連絡しないといけないんだけど…」 救急隊員のお兄さんは困った様な顔付きだ。 パトカーから一人の女性が出てきた。