気がつけば私たちは交番についていた。 「ちょっと待ってて」 琥珀は交番の奥へと入っていった。 私は、あの本を取り出し裏表紙を見た。 “絶対に警察官になる!” 鉛筆で書かれたその目標。 「…お父さん……」 「どした?」 「………!!!!」 突然背後から琥珀に声をかけられ、反射的に本をカバンへしまう。