宝城さんは私の隣の椅子に座る。 「なに?おれのこと、好きになっちゃったの?」 ニヤけながら聞いてくる。 「ち、違いますよ…。家に帰りたくな……じゃなくて…人と話したい気分なんです」 「ふーん。人と、ねぇ…えっ!まさか君…!!友達がぬいぐるみとか?!」 「いや!ちゃんと人間の友達いますから!!」 「君、面白いね」 少し童顔な宝城さん。 そんな顔して見つめられたら困る。