「オマエ、どうしたんだよ…」 「怖いよぉ…助けてよぉ…」 泣きながら、訴えてくるコイツをほっとけなくて俺は、そいつを抱き上げた。 …さすがに、下着姿の女を連れてると、俺が悪役に見えるな。 俺はワイシャツを脱いだ。 それをチビに着せる。 「ん?」 チビが俺を見上げてることに気付いて、俺は首を傾げた。 「俺の顔に、なんかついてるか?」 チビは首を横に振った。 「…私を、助けてくれるの?」 俺は頷いた。 「ほっとけねぇからな」