「オマエ、どうしたんだ?服は?」 急いでるときに限って、俺は困ってる奴に声をかけてしまう。 こいつをほっといて、俺のせいで後でこいつが死んだとかなったら、困るからな。 「……」 無視かよ!! この俺の善意無視とか、マジねぇわ。 「おい、聞いてんN――あ?」 そいつが泣いていることに、俺は気付いた。 「何があったんだよ」 「ふぇええ…」 よくわかんねぇ声を出したかと思ったら、そいつはいきなり俺に抱き着いてきた。 「のわっ!」