美愛がいなくなって四日。 俺は将人の案内で美愛に会いに行った。美愛が出て行ってから、離婚をしたらしく性暴力を振るう美愛の父は家にいないと将人は嬉しそうに話してくれた。 「少し待っててください。美愛を呼んできますから」 家の前で将人はそう言って家に入って行った。 俺は暫く美愛の家を眺めていた。 白い壁に赤い屋根。 ありきたりな家だななんて思ったりした。 俺が突然目の前に現れたら、美愛はどう思うのだろう。 帰ってというのだろうか。今更、不安になった。