不良男子が子猫少女と同居する!




「美愛、今からお客さん来るから」

 俺が言うと、美愛は首を傾げた。

「お客さん?」

 初めて聞く英単語を覚えるかのように、その言葉を美愛は何回も繰り返した。

「そ、お客さん」

「どんな人?」

「俺の、元カノ」

「元カノ?元カノってなあに?」

 美愛はそう言って、俺の座布団に跨(マタガ)る。

「昔付き合ってた女ってところ」

 すると美愛は頬を膨らませた。

「やだぁぁ」