「ねぇー、タメ口いいでしょぉー?」

 チビが聞いてくる。

 美形で、華奢で、小柄で。

 こいつ、絶対にレアな猫だな。

「俺とタメ口利いていいのは一人だけなんだけどなぁ」

「誰、それ?女の子?」

 俺は首を横に振った。

「男だよ」

 チビは、「ふーん」と呟いた。

「俺が、唯一信頼してる相手」

 チビが、目を光らせた。

「私、その人になる!」

 は?