「やめねぇと―――」

 俺は左目をつむって、チビを見た。

「襲うぞ?」

 チビは、首を傾げた。

「襲うって、何?おいしいの?」

 …違う意味ではそうだけど―――。

「痛いかもな?」

 チビが、「ひっ」と上ずった声を上げた。

 愛らしい顔をひきつらせ、大きな目に涙を浮かべている。

「痛いの嫌!」

 こいつ、レイプにでもあったのか―――?

 まさかな。

 つぅか…

「タメ口利くなって言ってんだろ。本当に襲うぞ?」