柊も驚いて目を見開いている。 そのとき、時間が止まった気がした----------。 しばらくして柊が口を開いた。 「えーと…聞いてた…?」 少しだけ赤くなった頬を人差し指でポリポリとかきながら聞いてきた。 「あ、はい…。ごめんなさい…」 あたしはたぶん顔が真っ赤。 顔が熱い……。 「謝らなくていーよ。本当のことだから」 抱き合う影が教室に映った。