俺は顔をふいた。 そのときにあるものを見て俺は笑った。 俺の机に、 『なにも言わずにいなくなっちゃってごめんね。 テスト、あたしが勝ったでしょ? あたし、天才だからさ(笑) 親の転勤で、転校しちゃったけどあたしのこと忘れないでよ? またいつか、会いに行くよ。 そのきっちりとした七三分けの前髪を見にね。 隣の天才、原田様より』 人の机に落書きするなよ。 でも、ま。 いつまでも待ってるよ。 チャラチャラした金髪と派手なギャルメイクの原田さんを。 それまでは当分、恋はお預け。だな。