俺は、木野 航。羽田高校に通っている。


羽田高校は、全国でもトップクラスの学校である。


羽田高校の生徒は、すごい才能の持ち主ばかり。たいして才能のない凡人の俺が入学した理由。それは、ただ家が近かったというだけのこと。


しかし、俺の入学が決まった途端、父の単身赴任が決まり、母は父についていき、姉貴は一人暮らしをはじめた。


こうして俺は、羽田高校第十二寮で暮らすことになったのだ。


羽田高校の寮は市内に十二ヶ所あり、大人数で生活するところもあれば、少人数で生活するところのある。


第十二寮は、一番小さく、四人で生活している。