青いブレスレット

「てゆーか、マジこわかったー!」

「え?な、なにが?」

「全校の前であんなことしてさー、もし振られたら、俺明日から学校行けないじゃん!朝からめちゃくちゃ緊張してたんだから」


そう言う水原くんは、顔が赤い。

なんだか、かわいいな…。


わたしはそっと、水原くんの頭をなでた。



「そ、そんなに緊張してたんだね」

「そりゃするよ!振られちゃったら、もう本当に話す機会なくなると思って、今日は雪川さんになるべく話しかけたつもりだったんだけど、気づいた?」


水原くんが恥ずかしそうに笑った。


たしかに、しばらく水原くんとは何も話してなかったけど、今日は話せて嬉しいって感じてた。


そんな風に思ってたから、水原くんはわたしに話しかけてくれたんだ。



「水原くん、ありがとう」


「え?」


「わたしのこと好きになってくれて、ありがとう」