青いブレスレット

…これは夢?



こんなの、ありえない。



こんな幸せ、ありえないよ………。



水原くんの顔がかすむ。


頰に涙が伝う感覚。



もう、我慢できない。




「…う……っ」



涙が止まらない。



わたしは水原くんの顔を見て、途切れ途切れに言った。



「わたしも……っ、大好きです…………っ!」



そう言った瞬間、さっきまでと比べ物にならない歓声が上がった。

拍手も。



「紗奈、おいで」


水原くんに言われ、水原くんに近づく。

すると、肩を持って、抱き寄せられる。



水原くんの腕の中に収まった。



ああ、この感覚、このあたたかさ、匂い。



長い間忘れていた。



わたしは今、確かに、水原くんの腕の中にいる。



みんなが歓声を上げる中、わたしは水原くんの腕の中で、思いっきり泣いた。



水原くんは、抱きしめながら、頭を撫でてくれる。