青いブレスレット

本当に、時間が止まったかと思った。



一斉に、大きな歓声があがる。



わたしはただ、立って水原くんを見つめていた。


水原くんはこっちを見て、優しく笑っている。



「ほら、早く行けよ!」



水原くんが西野くんに背中を押されて、ステージから飛び降りる。


「紗奈!」

「紗奈ちゃん!」


ニコニコしてる理香ちゃんと千夏ちゃんに背中を押される。


周りの人からも背中を押され、体育館の中央まで来た。



水原くんも、まっすぐわたしの方に歩いてくる。

もうマイクは持っていない。



みんなは中心から離れていき、中心に丸い空間ができた。


その空間には、わたしと、水原くん、二人。



みんな、私たちの周りでザワザワとしている。
わたしはただただ、びっくりした顔で、水原くんの顔を見ることしかできなかった。

水原くんは、また真剣な顔をして、口を開いた。



「今までごめん。これからもまた、傷つけることがあるかもしれないけど、絶対に大事にする。だから………俺と付き合ってください」