青いブレスレット

帰りにわたしは、100円ショップと手芸屋さんに寄った。



家に帰って、わたしはスクールバッグのポケットから、ハートのネックレスを取り出す。

そして、100円ショップで買った、小さな、キレイな箱の中に入れた。


蓋をして、机の引き出しにしまう。



捨てようとも考えたけど、どうしてもできなかった。


だから、思い出として、しまっておこうと決めた。



次に、別の引き出しを開けた。



そこには、丸くなったハンカチ。


取り出してそっと開くと、青いビーズたちがキラキラと光っている。



帰りにアクセサリー用のワイヤーを買ってきた。


これで、ブレスレットを直すんだ。



ブレスレットの元の姿を思い出しながら、ワイヤーにビーズを通していく。


試行錯誤しながら全部ビーズを通し終わった。



ワイヤーをハサミで切って、端と端を固く結んだ。



…直った。



左手首に通してみる。




これだ、この感覚だ。


左手首には、青いブレスレットがキラキラと輝いている。



それだけで、元気が湧いてくるようだった。



…おっと、これだけで満足しちゃダメだ！



わたしはクローゼットから手芸屋さんの袋を出す。


机の上に、中身を出した。


編みかけのマフラー。



これを完成させる。

そして、水原くんに渡して、告白するんだ。



いらないって言われるかもしれない。


振られるかもしれない。



だけど、全力でやってみようって思った。