青いブレスレット

12月24日。


街中の大きなツリーの前で、わたしは待っていた。

…中谷を。



本当なら、水原くんを待っていたはずなのに。



寒くて、自分の息をかけて手をこすり合わせる。


ほんと、わたしって冷たい手してるなあ。

水原くんがいたら、きっと繋いであたためてくれるのに。



…だめだ。

何してても水原くんのことを思い出してしまう。


何組ものカップルがわたしの前を通り過ぎていく。


携帯を見ると、もう13時は過ぎてる。


中谷は来ない。



そういえば、付き合ってるときも遅刻常習犯だったなあ。



…もう30分も過ぎる。


いくらなんでも遅くない?



…あ、もしかしてからかわれたのかな?



今更、不安になってくる。



だって一回、あんな振られ方したんだもん。

すっぽかされたっておかしくない。



…わたしって、ホントバカだなあ。



うつむいていると、わたしを呼ぶ声がした。



「紗奈!」