青いブレスレット

目を開けると、目の前は真っ白だった。


よく見ると…白い天井。



あれ、この景色、前も見たことあるな。



たしか、隣には………



「大丈夫か?」



………中谷?

どうして中谷が?



「覚えてない?お前終業式の途中に貧血で倒れたんだよ。なんか痩せた?ちゃんと飯食ってんのか?」


わたしは寝たまま、ただボーッと中谷を見ていた。



「先生、雪川さん目え覚ましました。じゃあ俺教室戻るからゆっくり休めよ。あ、あと…」

中谷は枕元に何か置いた。



「これ、食えよ」



見たら、メロンパンだった。



中谷はカーテンの向こう側に行った。

そして、ドアが開いて、閉まる音がした。



「雪川さん大丈夫?」


保健室の先生が入ってきた。

わたしはゆっくり身体を起こした。



「寝てていいのよ。先生方が気付いて担架を持ってくる前に、中谷くんが雪川さんを背負って保健室まで連れてきてくれたの」


…中谷が?

どうして……?



「私は少し出てくるから、落ち着くまで寝ててね」


そう言って先生も出て行った。



わたしは、メロンパンを手に取った。


…食べたい。



さっきまで食欲なんか全くなかったのに、このメロンパンがすごく食べたい。



袋を開けて、少しかじってみた。



…おいしい。

少しずつだけど、メロンパンを食べていった。



半分くらい食べたところで、また涙が出てきた。



止まらない。



それでもわたしは、メロンパンを食べ続けた。