青いブレスレット

「雪川さん」


水原くんがそう言うと、女の子3人もこっちを見た。



「水原くん、一緒に帰ろ!」


わたしはイライラを抑えて精一杯の笑顔で言った。

水原くんは嬉しそうな顔をする。


だけど………。



「あっごめーん、水原くん今からあたしたちと遊ぶんだ」

「どうしても来たかったらついてきてもいいよ」


…は?

水原くん行くなんて一言も言ってないよね?


ついてきてもいいよって何?



誰が行くかボケ!!!



笑顔なんかとっくに消えてたと思う。

わたしは黙って背中を向け、教室を出た。



なんなのあの子たち!

水原くんはわたしの彼氏なのに!


水原くんだってはっきり断ればいいじゃん!