青いブレスレット

そのせいか、雨はだんだん強くなってくる。


雪川さんが腕を手でさする。

「あ、寒い?」

「うん、ちょっとね」


雪川さんが風邪引いたら困る。


自分の学ランを着せれば、少しはあったかくなるかな?



「え!?何してるの!?」

…変なことしようとしてると思われたんだろうか。


学ランを雪川さんの肩にかけると、きょとんとした。


「大して変わんないと思うけど、着てて」

「え…いいよ、水原くん、寒いでしょ?」

「俺はそんなに寒くないから」



…寒い。

めちゃくちゃ寒い!!!


学ラン一枚でこんなに変わるもんなのか!?



今日はワイシャツの下に長袖のシャツを一枚着てるだけ。

しかも濡れてる。


でもきっとその分、雪川さんはあったかくなったはず。


そう思って、寒くないふりをした。



雪川さんは申し訳なさそうな顔をしたけど、学ランに腕を通してくれた。


もちろんサイズは全然合ってなくてぶかぶか。



雪川さん、俺よりこんなに小さいんだ…。



腕の裾を余らせて学ランを着ている雪川さんが、すごくかわいい。

ずっと見ていたいけど、気味悪がられると嫌だからあえて目線をそらした。



「水原くん」

「ん?」

「…ありがとう」



そう言った時の雪川さんの笑顔が本当にかわいすぎて、どうにかなりそうだった。