青いブレスレット

公園には誰もいなかった。


屋根付きベンチに入って座る。



「急にごめんね。ここなら少しは雨宿りできると思って」


「…ありがと…」



…ん?

誰もいない公園に雪川さんと2人きり。


雨はひどくなる一方で、しばらく帰れそうもない。


………なんだこの状況!?


そう思うと急に緊張して、鼓動が早くなってくる。



「…っ!?」


突然、髪を触られる感覚がして、顔を上げると、雪川さんがハンカチで拭いてくれている。


「ご、ごめんね…。でも、濡れてるから…」


そうは言っても、雪川さんも雨で濡れている。

「お、俺はいいよ、雪川さんだって濡れてるじゃん…」


なんとなく恥ずかしくて、目線をそらした。


「いいから、大人しくしてて?」



…雪川さん、優しいんだな。

自分より俺のこと心配してくれるなんて…。


動かないでじっとしていると、髪から水が垂れてこなくなった。



「ありがとう…」

「いいよ、このくらい。…雨、止むかなあ…」



雪川さんには申し訳ないけど、雨止まないでくれってずっと思ってた。