青いブレスレット

「透ちゃん、どうちたのそんな顔して」


「…うるせえよ」



昼休みになってずっと机に突っ伏している俺を見て、いつも通り西野がからかってきた。



「今日は晴れてあったかいから、飯食ったら外でサッカーするぞ!」

「やだ」

「だめ!強制!早く飯食え!」


しぶしぶ弁当を開けるけど、食欲がわかない。

原因はもちろん昨日のことだ。



昨日のこと、なかったことにできたらどんなにいいか………。

もう色々終わった……。



なんとか弁当を口に押し込んでお茶で流し込む。

西野にひっぱられながら運動場へ行くと、先に行っていたクラスのやつらがこっちへ来た。


「今日は天気いいから運動場すげー混んでるよ。3年生ばっかり」

「まじか。じゃあ校舎横のスペース行こうぜ」



…やだ。

校舎横は地面がアスファルトになっていて、教室と同じくらいのスペースがある。

でもそのすぐ近くにはあの中庭がある。


中庭を見たら昨日のことを鮮明に思い出してしまいそうだ。



「体育館でいいんじゃね?」


さりげなく別の場所に誘導しようとした。


「体育館こそ混んでるだろ。ほら行くぞ!」


あっさり却下された。



気が進まないなあ……。