「雪川さん」 「は、はい」 改まった様子の水原くんに戸惑った。 「3月頃、初めて会った時覚えてる?」 初めて会った時・・・。 水原くんが突然告白してきた時、だよね・・・? 「う、うん、まあ・・・」 なんとなく恥ずかしくて、わたしは視線をそらした。 「あのときは勢いであんなこと言って驚かせちゃったよね。ごめん」 勢い・・・。 じゃあ本気じゃなかったとか・・・? 「だから、もう一回、言わせて」 「えっ?」 水原くんはこっちを向いて、真剣な顔になった。 「俺、雪川さんのこと好きなんだ」