コンコン…
ドアが叩かれた。
「誰?」
「お母さんだけど。」
あ、お母さん…
「どぉーしたの?入って。」
お母さんが悲しそうに入って来た。
「ちはや…智尋に会ってくれない?
智尋…お腹に赤ちゃんいるの…。
智尋と秋人君の間にできた子らしいのよ。 お母さん…智尋に会いたいんだけど!お母さん…行けないの!」
と泣く母。
「お姉ちゃんが妊娠?
で、何で行けないの?」
と聞くと…
「お母さん…お父さんとデートがあるからなの!5ヶ月ハワイに☆
安心して、留守のあいだ…桐子おばさんが見てくれるから!
では、行ってきまーす!」
………………。
えーーーーっ
「お母さん!どぉーゆーこと?」
慌てて、階段を降りた。
しーん。
誰もいない。
両親は、もうハワイへ行った…
どぉーしょー
私…桐子おばさん
好きだけど…
桐子おばさん…料理できない。
てか、家事全般無理でしょ。
あー、どぉーしょー!
ピーンポーン
あ、誰かきた。
「はーい。どなた?」
「あ、智尋です。」
「え、お姉ちゃん?」


