何かが変わった。


救われなかった『何か』が救われた。


私が変えた。


『何か』の運命を。


そして『何か』は消えていった。


あとには、錆びついた1本の剣だけが残った。


それを拾って私はみんなのもとに行った。


みんな、生きてた。起き上がってた。元気になってた。


そして私は、気を失った。最後に聞こえたのは、


「ユキっ!と叫ぶ声だった。」