「ここが『悪魔の生贄』です。」


「いやな名前だね………」


壁も床も真っ赤な洞窟に私たちはいる。


奥に1本の錆びれた剣があった。


台座から抜け落ちている。1歩後ろに下がったとき、


「危ないっ!!」


「キリトが私の背中を押した。」


そして、倒れる!?


「下がってください。」


振り向くと、黒い霧をまとったこの世のものではない『何か』がいた。


手が真っ赤に染まっている…………


ようやく、この危険な事態に気がついた。


キリトの背中に赤い赤い、血が………