~桜咲の里~


目の前には桜がたくさん咲いていた。とても、とてもたくさん。


「ここが、桜咲の里?」


「そうでございます。神様。」


「だれっ!」


それに神様って……


そこには桜色の着物の少女がいた。


「何をおっしゃっているのですか?ユキ様。あなたは神様なのです。」


「えっ?まって。そんなこと急に言われても……」


「とにかく来て下さい。話は歩きながらします。」