今、私はすっごく豪華なエレベーターの中にいる。


「アリス、何でこうなったの?」


「えっと、姫が読んだの。私たち……って言うか主に、ユキ。君を。」


「何で!?私なの!?」


「そうだよ。でもユキに何の用だろう?」


「ミクぅ。どうしよう。どうするの。どうし……」


「ストップ。ゆっくりね。」


「そうだぞ。おんなじこと何度も言ってるし。」


「キリトっ!だって姫様が私を呼んでるんだよっ!」


「はいはい。」


「もぅ。」


「まっ、キリトそこまでにしてやれ。」


「カ、カイっ!ありがとぅ~。」


やさしい……。


「まっ、ユキはバカだけどな。」


うん。カイはひどい。純粋に。


「その意見、俺も同じ。」


「キリトっ!?」


「まぁまぁ。3人ともそこまでにしなさい。」


「ミクぅ。ありがとう。」


「でも、ユキ。」


「?」


「出会った時と比べて明るくなったね。」


「うん。みんなと出会えたかな♪」


「いいこと言うね~。ユッキ~。」


「そう……かな」


しゃべってるうちに着いた。


「みんな降りるよ。」


でも姫様って……どんな人なのかな。