「プッハァー!コーラはやっぱいいねー!」

「咲ちゃん、汚いよ~」

 悠衣ちゃんが眉をピクピクさせて言った。

「そういえば、」

 私はみんなの方を向いて言った。

「この部活の顧問は誰なの?」

 ……沈黙。

「……あの、私のクラスの先生のお父さん、お菓子工場の人で――」

「それだ!それだよ!今すぐ呼んできて!」

「あ、うん!」

 ほうきを投げ出して、部屋を出ていった。