「おー来た来たあかりっち!」

「その呼び方はやめてください」

「あ、この子は一年の『百華 あかり(ひゃっか あかり)』ちゃん」

 このこがもう一人の……。

 あかりちゃんは一礼して、綺麗になった床の方に大きな箱を置いた。

「そういえば、私達は二年生で、あなたたちより年上よ?」

 悠衣ちゃんがにこにこして言った。

「そうだな。私も二年だ」

 珠里ちゃんも頷いた。

「んじゃみんな来たことだし!自己紹介いってみよー!」

「えっ私!?」

 私は一つ咳払いをして、バンッと足を床に叩きつけた。

「『如月 麻子(きさらぎ まこ)』です。一年です」