「真樹なんか・・・知らない。」
私はそのまま窓のほうへ寝返りを打つように顔を背けた。
「けんかでもしたの?・・・真樹くんもいっつも怜奈のことみてるのに今日はわざと見てないような感じしたし。」
「ん~・・・真樹が私のこと見てる?」
私が綾のほうへ顔を向けたとき綾も机に伏せていた。
「そうよ。体育の時だって怜奈がどうやって動いてるかとか見てるし・・・ミスすると笑ってるし。男子としゃべってるときはなんか機嫌悪そうだし。」
真樹が・・・?
知らなかった。
そんなに私のこと見てくれていたなんて。
でもさっき、
“幼馴染以上で見たことない”
って言ってたし・・・